リンクを受け取ったら、まず接頭辞を確認してからインポート方法を選びます。vmess://、vless:// は通常「クリップボードからインポート」、提供元がサブスクリプションと明記している HTTPS URL は「サブスクリプショングループ設定」を使います。初めてノードをインポートする方、端末間で設定を移行する方、「インポート成功」と表示されたのにノードがない方に向けて、リンクの種類や確認すべき項目、更新・接続時のトラブル対処を順を追って説明します。
1. 単体ノードのリンクとサブスクリプションURL:内容と更新方法の違い
共有リンクは、ノードの接続パラメーターをまとめたものです。通常、サーバーアドレス、ポート、ユーザーID、通信方式、TLS設定が含まれています。インポートするとクライアント内にノードが1件作成されます。サーバーのポートが変更されても、既存のノード設定は自動では更新されません。新しいリンクを入手して再インポートするか、提供元の案内に従って設定を変更してください。
サブスクリプションURLは、ノード一覧を取得するための接続先です。クライアントがURLにアクセスして応答を読み取り、ノードを解析します。一覧にはノードが1つだけ含まれる場合も、複数含まれる場合もあります。見分けるポイントは「インポート後に何件表示されるか」ではなく、再取得できるサブスクリプションの取得元が保存されているかどうかです。
サブスクリプションURL:ノード一覧を管理
おすすめ提供元から受け取ったサブスクリプションURLをグループに登録すれば、更新時にノード情報を再取得できます。提供元が継続的に一覧を管理している場合に適しています。ただし、更新できるかどうかはURLの有効性、ネットワーク、応答形式によって異なります。
おすすめの用途:長期利用、ノード設定の頻繁な変更、複数端末での個別更新
単体ノードの共有リンク:設定を1件保存
ノードを1件ずつインポートするため、一時的なテストや手動管理に便利です。複数行の共有リンクをまとめてインポートすることもできますが、一括インポートしてもサブスクリプションが作成されるわけではありません。
おすすめの用途:自前サーバー、単体ノードの動作確認、提供元から共有リンクのみ受け取った場合
選び方:QRコードの見た目ではなく、受け取った形式で判断
QRコードはテキストを格納するためのものです。読み取った内容が単体ノードのリンクかサブスクリプションURLかを確認してから、適切な方法でインポートしてください。任意の HTTPS ウェブページURLをサブスクリプショングループに登録しないでください。
2. vmess:// と vless://:リンクに含まれる情報
一般的な VMess 共有リンクは、vmess:// の後ろに Base64 エンコードされた JSON が続く形式です。Base64 はエンコード方式であり、暗号化ではありません。リンク全体を入手した人は、通常パラメーターを復元できます。VMess の共有形式はツールによって異なる場合があります。ここでは v2rayN と v2rayNG でよく使われる JSON 形式を説明します。コアの設定ファイルそのものの構造とは異なります。
{
"v": "2",
"ps": "サンプルノード・接続不可",
"add": "node.example.com",
"port": "443",
"id": "550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000",
"aid": "0",
"scy": "auto",
"net": "ws",
"type": "none",
"host": "node.example.com",
"path": "/example",
"tls": "tls",
"sni": "node.example.com"
}
ここでの v は共有形式のバージョンであり、クライアントのバージョンではありません。ps は備考、add はサーバーアドレス、id はユーザー UUID です。aid は alterId に対応し、現在の VMess AEAD 設定では通常 0 です。net が ws の場合に限り、host と path を WebSocket の設定として扱います。各値は実際のサーバー設定に基づく必要があります。見た目が似ているからといって補完しないでください。
VLESS の共有リンクは、通常 URI 形式です。ユーザーIDは @ の前、サーバーとポートはその後ろにあり、通信方式やセキュリティのパラメーターはクエリ文字列に含まれます。以下は形式の例です。ドメインと認証情報は説明用のため、接続には使用できません。
vless://[email protected]:443?encryption=none&security=tls&type=ws&host=node.example.com&path=%2Fexample&sni=node.example.com#demo-node
| 項目 | 例 | 確認ポイント |
|---|---|---|
encryption | none | この例で使用している VLESS プロトコルの暗号化項目です。外側の TLS が無効という意味ではありません。 |
security | tls | この例で TLS を使用する指定です。サーバー側のセキュリティ設定と一致させてください。 |
type | ws | WebSocket 通信方式です。「グローバルモード」などのプロキシモードではありません。 |
host / path | ドメイン / /example | WebSocket の Host とパスです。パスの大文字・小文字も一致させてください。 |
sni | node.example.com | TLS ハンドシェイクで使うサーバー名です。接続先アドレスと同じとは限りません。 |
# 以降の内容 | demo-node | ノードの備考です。日本語や特殊文字が含まれる場合は、通常 URL エンコードが必要です。 |
3. v2rayNG(Android):単体ノードのインポートとサブスクリプションの更新
v2rayNG は Xray コアを使用します。以下では一般的な日本語 UI を前提に説明します。バージョンによってメニュー名が多少異なる場合がありますが、操作の目的は「クリップボードからノードを解析する」ことと「サブスクリプションを保存して一覧を取得する」ことです。コピーした内容が完全なテキストであり、チャットの途中までのプレビューではないことを確認してください。
単体ノード:「+」→「クリップボードからインポート」
vmess://またはvless://のリンクを全文コピーします。引用符、箇条書き記号、説明文は含めないでください。- v2rayNG を開き、設定一覧の右上にある「+」をタップして、「クリップボードからインポート」を選びます。QRコードの場合は、同じ場所にある「QRコードをスキャン」を使います。
- 追加された項目を確認します。編集画面を開き、サーバーアドレス、ポート、ユーザーID、通信方式、TLS設定を確認してください。例の 443 は接続先サーバーのポートであり、端末側のローカル待受ポートではありません。
- 一覧に戻り、接続するノードを選択して、画面下部の接続ボタンをタップします。初回起動時は Android の VPN 接続リクエストを許可してください。
- 接続後、実際にアクセスできるかテストします。インポート成功の表示は、テキストを解析できたことを示すだけで、サーバーへの到達性や認証情報の有効性を保証するものではありません。
サブスクリプション:「サブスクリプショングループ設定」→グループを追加→更新
- 提供元がサブスクリプションとして明記しているURLをコピーします。例:
https://subscription.example.com/list?token=demo-not-a-real-token。このURLは形式の説明用です。 - 「サブスクリプショングループ設定」を開き、「+」をタップして、備考とサブスクリプションURL全体を入力して保存します。備考に「普段使い」などと記入すると、取得元を見分けやすくなります。
- 設定一覧に戻り、メニューから「サブスクリプションを更新」を実行します。URLを保存しただけではノードは作成されません。取得処理を一度実行する必要があります。
- 更新後、該当グループにノードがあるか確認し、項目を選んで接続します。更新エラーが表示された場合は、まずエラー内容を確認してください。更新ボタンを続けて何度も押さないでください。
4. v2rayN(デスクトップ):共有リンクは「サーバー」から、更新は「サブスクリプショングループ」から
v2rayN は Windows、macOS、Linux で使用できます。バージョンや画面レイアウトによってメニューの位置が異なるため、以下では一般的な日本語メニューを例に説明します。単体ノードはサーバー項目、サブスクリプションはグループの取得元として管理します。別々に扱えば、後で削除や更新をするときに設定を間違えにくくなります。
共有リンクのインポート手順
- リンク全体をコピーし、「サーバー」メニューから「クリップボードから共有リンクをインポート」を実行します。複数のリンクは1行に1つずつ並べ、1つの長いリンクの途中で改行しないでください。
- サーバー一覧に項目が追加されたことを確認します。項目をダブルクリックして、アドレス、ポート、UUID、通信方式、TLSパラメーターを確認してください。特に、インポート時にパスやサーバー名が欠落していないか注意します。
- 一覧からノードを選択し、Enter キーを押してアクティブサーバーに設定するか、右クリックメニューから該当する設定を選びます。
- システムプロキシに従うアプリでノードを使う場合は、システムプロキシメニューで「システムプロキシを自動設定」を選びます。ルーティングモードは別途選択してください。ノードをインポートしても、通信の振り分け方が自動で決まるわけではありません。
サブスクリプショングループのインポート手順
- 「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループ設定」を開き、グループを追加して、別名と URL を入力して保存します。
- 「サブスクリプショングループ」メニューから更新を実行します。「プロキシを使わずにサブスクリプションを更新」と「プロキシ経由でサブスクリプションを更新」が選べる場合があります。句読点や表記は使用中のバージョンに従ってください。
- サブスクリプションURLに直接アクセスできる場合は、まずプロキシを使わない方法で更新します。サブスクリプションサイトへのアクセスにプロキシが必要で、利用可能なノードがある場合に限り、プロキシ経由で更新してください。
- グループ内の項目を確認し、アクティブサーバーを設定します。サブスクリプションの更新成功とシステムプロキシの設定成功は、別々の状態として確認してください。
2台で使う場合:同じ取得元をそれぞれ保存・更新
デスクトップ版 v2rayN
- 「サブスクリプショングループ設定」に取得元 URL を保存します。
- ネットワーク環境に応じて、プロキシ経由またはプロキシなしで更新します。
- アクティブサーバーとシステムプロキシの状態を個別に確認します。
Android 版 v2rayNG
- 提供元が複数端末での利用を許可している場合は、同じ取得元を保存します。
- Android 端末側で「サブスクリプションを更新」を実行します。
- ノードを選択し、VPN サービスが起動していることを確認します。
同じ URL を使っても自動同期されるわけではありません。更新時刻、フィルター条件、対応形式は端末ごとに異なるため、ノード一覧が一時的に一致しないことがあります。
5. サブスクリプションの応答形式と更新動作:一覧は任意の設定ファイルではない
サブスクリプションの応答は、共有リンクを1行ずつ並べたものか、全体を Base64 エンコードしたものが一般的です。提供元によっては、クライアントごとに異なる形式を出力します。ブラウザーでURLを開けても、応答が返ってきたことしか確認できません。応答内容はログインページ、期限切れの案内、コア用の完全な JSON などの場合があり、クライアントで解析できるサブスクリプションとは限りません。
- 提供元に形式の選択肢がある場合:v2rayN、v2rayNG、または VMess/VLESS 共有リンク一覧に明確に対応した形式を選びます。拡張子だけで互換性を判断しないでください。
- HTML ページが返る場合:サブスクリプションの入口ではなく管理画面のURLをコピーしていないか、ログインページへ転送されていないか、token が期限切れになっていないか確認します。
- コア設定の JSON が返る場合:これは別の形式で設定を受け取る方法です。対応する設定インポート機能を使ってください。サブスクリプション解析機能が自動変換すると決めつけないでください。
- ノードが1つだけ返る場合:それでもサブスクリプションである可能性があります。取得元がクライアントに保存され、再度リクエストして更新できるかどうかが重要です。
- 更新後に手動で変更した場合:サブスクリプション項目は再生成され、備考、パラメーター、順序が変わることがあります。変更を長期保存するには、先に独立した項目として複製し、自動更新グループに含まれていないことを確認してください。
更新前に確認:取得元を修正するか、ローカルのノード設定を変更するか
提供元がパラメーターを変更した場合は、元のサブスクリプションを更新してください。個別に調整したい場合は、独立したコピーを保存します。サブスクリプション項目に直接加えた手動変更は、次回の更新で上書きされる可能性があります。
自動更新は定期的に一覧を再取得する機能であり、アカウントの期限を延長したり、リモートサーバーを修復したりするものではありません。サブスクリプションサイトに一時的に接続できなくても、インポート済みのノードには接続できる場合があります。利用を続けられるかどうかは、元の設定とアカウントの状態によります。最後に使えるノードを慌てて削除せず、トラブル対応用に1つ残しておくと安心です。
6. よくあるトラブル:インポート、取得、接続の順に確認
問題は段階ごとに切り分けます。単体ノードのインポートに失敗した場合は、まずリンクの文字列と解析を確認します。サブスクリプションの更新に失敗した場合は、URL、応答内容、アクセス経路を確認します。ノードがあるのに接続できない場合は、サーバー設定、ネットワーク、コアのログを調べます。以下の4つの質問は、それぞれ異なる段階に関するものです。最初からすべての設定をリセットする必要はありません。
リンクをコピーしたのに「有効な設定がありません」と表示されるのはなぜ?
まずリンクをローカルのテキストエディターに貼り付け、接頭辞が欠けていないか、末尾がチャットアプリで途切れていないか、日本語の引用符や空白が混じっていないか確認します。単体リンクを手動で複数行に分けないでください。VMess のエンコード部分が壊れている場合は、提供元からリンクを再取得します。末尾の文字を推測して補わないでください。
サブスクリプショングループを保存したのに、ノード一覧が空なのはなぜ?
保存されるのは取得元の情報だけです。メイン画面に戻ってサブスクリプションを更新し、結果を確認してください。成功と表示されたのに項目がない場合は、グループのフィルターでノードが非表示になっていないか、提供元が現在のクライアントに対応する一覧を返しているかを確認します。ログインページや別形式の設定ファイルが返されていないかも確認してください。
サブスクリプションの更新がタイムアウトしたら、すぐにプロキシを有効にすべき?
まず URL が完全か、アカウントが有効か、現在のネットワークに問題がないかを確認します。v2rayN は利用可能なノードがある場合、「プロキシ経由でサブスクリプションを更新」を試せます。v2rayNG は先に利用可能なノードへ接続し、現在のルーティングやアプリごとの設定によってサブスクリプションのリクエストがプロキシを迂回していないことを確認してから再試行します。使えるノードがない状態では、プロキシを有効にするだけでは解決しません。
ノードのインポートは成功したのに、接続後もウェブページが開かないのはなぜ?
まずアクティブノードを確認してから、接続先ポート、UUID、通信パス、TLS パラメーターを確認します。v2rayN ではシステムプロキシ、v2rayNG では VPN サービスが起動しているかを確認してください。ログに証明書、ハンドシェイク、認証のエラーがある場合は、該当する設定を修正します。ドメイン名や SNI の誤設定を隠すために、証明書検証を無効にしないでください。
新しい端末へ移行する前に確認する3項目
- 取得元を保存:現在のノード名だけでなく、サブスクリプションURLと提供元の管理画面に関する情報も保存します。手動で登録したノードの場合は、共有リンク全体を保存してください。
- 設定の範囲を把握:共有リンクには通常、端末固有のルーティング、DNS、システムプロキシ、アプリごとの設定は含まれません。端末を変更した後、これらの項目は個別に確認する必要があります。
- 漏えいに対処:サブスクリプション token が漏れた場合は、提供元で URL を再発行します。ノードのユーザーIDが漏れた場合は、サーバーの管理手順に従って認証情報を変更してください。端末内の記録を削除しても、第三者がすでに取得したアクセス権は取り消せません。
覚えておく操作は2つだけです。単体ノードはクリップボードからインポートし、サブスクリプションはグループに保存してから更新します。一覧にノードが表示されるのは最初の段階です。アクティブノード、プロキシ設定、実際の接続テストまで確認できれば、設定は完了です。